よく耳にする「ハリスツイード」と「ドネガルツイード」、それぞれの特徴はどのようなところにあるのでしょうか?
ハリスツイードのラベル
スコットランドのアウターヘブリディーズ諸島で作られ、そのなかのハリス島にちなんで名前が付けられた。1910年に商標登録され、1911年にラベルが添付されるようになった。
ダンモア伯爵夫人の家紋であるマルチーズ十字架と球形を組み合わせた「オーブ&クロス」はブランド化された協会のトレードマークとして生地3ヤードごとに1枚づつラベルが付けられる。
1909年に設立された「ハリスツイード協会」。
それまでアウターヘブリディーズ諸島に属する島々が独自の名を冠していたが、一本化を機に徹底した品質管理がなされるようになった。
ハリスツイードがアウターヘブリディーズ諸島の島々だけで作られていることがラベルには明記されており、厳しい管理体制が伺える。
素材はピュアバージンウールと書かれている。
ラベルの右下にはシリアルナンバーが付けられ、この番号をトレースすることで生地を織った職人や発注業者も識別でき、徹底した品質管理がなされ、それが「ハリスツイード」というブランド化を成功させた大きな要因の一つである。
ハリスツイードの生産については1世紀以上たった現代も伝統的な手作業を継承している。
驚くべきことにこのラベルもアウターヘブリディーズ諸島島民が、自宅にある織機を使い、1枚づつ丁寧に織り上げている。
ドネガルツイードの美しいカラーネップがわかります
ドネガルツイード
ハリスツイードに次いで有名な産地が、アイルランド北西部のドネガル州で産出されるアイリッシュツイードの代表「ドネガルツイード」である(読み方によっては「ドゴニールツイード」とも呼ばれる)。
この地方で織られるツイードは緯糸にカラーネップ(節)を使うため、表面に赤、青、緑、黄色などカラフルな斑点が散りばめられているのが特徴である。
ゴワゴワとした素朴な生地感によりラフな風合いを漂わせている。
帽子とジャケットを同じハリスツイードの柄で合わせる、それもおしゃれです。
でもあえてツイードの種類を変え、ハリスツイードのツイードジャケット、帽子をドネガルツイードにするのもおすすめです。
「HATMAN OF IRELAND」(ハットマン オブ アイルランド)は、創業者である帽子職人のゲリー・モーラン氏により「自然が生み出したツイードという素晴らしい織物から美しい帽子を創る」というコンセプトで2003年に誕生したブランドです。
見ておわかりの通り、まず使用されている生地が素晴らしい。
「MAGEE」、「KERRY」等、アイルランド、英国の織物メーカーの高品質なウールツイードを使用しています。
もちろんすべて100%ウールです。
国内で市販されている化繊の混じったツイードとは比べ物になりません。
そのデザインも個性的で格好よいです。
例えば、私がこのブランドをはじめて知るきっかけとなった同ブランドイチ押しのツイード中折れハット「IRISH CRASHER」は、型押しではなく、中折れ部分を手作業により丁寧に縫い上げて作られています。
他にはない、美しいツイードのパッチワークのウオーキングハット、「IRISH WALKER」は被るだけで個性を表現できます。
ツイードハンチングキャップの「IRISH HUNTER PREMIER」シリーズのなかの「IRELANDER」はつばが長めなので、横から見たときの姿が格好よく、「DUBLINER」はバックストラップがおしゃれなアクセントになっています。
品質がよいということは、耐久性、長持ちにつながります。
帽子は安くて質の悪いものを選ぶのではなく、多少高くても長持ちして、飽きの来ない品質のよいものを選んだ方が長い目で見れば絶対にお得です。
そのような理由でツイードのハット・キャップを選ばれるのなら、「HATMAN OF IRELAND」のツイード帽子がオススメなのです。